Touching the Depths of the Earth with One Note (一音で地球の底まで行って帰ってくる) [2019, U.S.A.] site-specific performance
Scene1-1
オープニング前のインスタレーション。古代日本の宇宙論に従い、室内の五方(東西南北中)にそれぞれの方位に関連する調律で調弦された箏が設置されている。床の上には航海地図を置き、各方位の壁には近藤愛助氏撮影の写真を投影した。 (Photo by Miwa Kaneko)
Scene1-2
南の方位。投影されている写真は、第二次世界大戦時に日系人が収容されていたトパーズ戦争移住センター(通称トパーズ)の跡地に生えていた木。 (Photo by Miwa Kaneko)
Scene1-3
オープニングのシーン。20世紀はアメリカ軍、19世紀は北軍、そして18世紀はスペインからの入植者によって基地として使われていた会場の歴史を、先住民たちがその地で暮らしていた時代まで遡り、8世紀の日本の平安京に飛ぶ。観客は自分の声を出して五方の和音を聴きながら、現在のサンフランシスコの音に繋げる。中央の箏は日景晶子氏の演奏。 (Photo by Miwa Kaneko)
Scene2-1
西の方位に向かって屋外に移動。ファイヤーハウスの目の前の海側に箏を設置する。 (Photo by Miwa Kaneko)
Scene2-2
日景氏が演奏する箏と一緒に、土居由理子著『タアロア号 南太平洋をゆく』の一節を、日本語(土居由理子)と英語(樅山)で朗読。星や太陽の位置を六分儀で測り、航海地図を読み込みながら太平洋を航海した土居氏による冒険記。 (Photo by Miwa Kaneko)
Scene2-3
海上で1ヶ月以上暮らすことによってどのように聴覚が変わっていったのかを土居氏が語り、海の真ん中で聴こえるかもしれないサウンドスケープを観客と一緒に想像し、声で立ち上がらせる。 (Photo by Miwa Kaneko)