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[Site- & People-Specific Performances]
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Subli ng Karagatan: a Chant for the Sea Forest(海の森のスブリ)
[2015, Philippines] site-specific performance

​環境破壊の危機にある海に向かって音楽を奉納する30分の儀式パフォーマンス。第33回アジア作曲家連盟フェスティバルの招聘を受け、レジデント・コンポーザーとしてフィリピンのバタンガス州に滞在し、地元の高校生たちや、地域の伝統芸能 “Subli” を継承する高齢者たち、環境活動家などと協働しながら創作した。世界各地から音楽祭のために集まった観客たちが演奏者となり、目の前の海に住む多様な生物になりきって声を重ねることで、沈黙のサンゴ礁の中であらゆる命が迷子にならないように祈りを捧げた。

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Subli ng Karagatan_exceptTomoko Momiyama
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楽器編成:太鼓、カスタネット、声

演奏:シナーラ・スブリ・ダンサーズ (Luisita M. Abante, Severino D. Cruzat, Beda M. Dimayuga, and Neri G. Manalo)/セント・ブリジット大学付属高校パフォーミング・アーツ・グループ「SBC-PAO Repertory Brigid」 (Jan Jilliene M. Alday, Rhainne Cshyra M. Dimatatac, Veronica Mae E. Lalusin, Drecz Alecz A. Maderazo, Wendhyl M. Manalo, Michelle C. Marqueses, Ma. Zshalia Eleni M. Muñoz, Ma. Gloria Isabelle N. Pechay, Carl Joshua B. Seno, and Angela Denise S. Viceral)/

アジア作曲家連盟フェスティバルのコンサートに来場した観客たち

初演・会場:2015年11月 ライヤ・ビーチ (サン・フアン、バタンガス、フィリピン)

委嘱:第33回アジア作曲家連盟フェスティバル「Likha-Likas: Reconfiguring Music, Nature, and Myth」

 
Searching for the Sound of Taji(田治の音を探ろう)
[2014, Japan] site-specific performance, sound walk concert
 

福井県福井市の田治地域協議会から委嘱をうけ、米どころとして知られる東郷田治地区に一ヶ月間滞在し、子どもから高齢者までの幅広い年齢層の地域住民とともにワークショップ「田治の音を作ろう」を開催。植物学者や考古学者と一緒に地域の特性を調査し、忘れられていた土地の伝説や風習を掘り起こし、地元の竹で子どもたちと楽器を創った。田治地域協議会主催「花と食と音のアートフェア」にて、地域全体を舞台として住民が総動員で演奏を繰り広げる散歩型コンサート「田治の音を探ろう」を創作演出。公演当日、観客は、田んぼや周囲の山々、森の泉や古い神社、寺や庭を巡って集落を散策した。太鼓、吹奏楽、雅楽など、その土地に伝わる音、そしてその周りの環境の音に耳を澄ませながら土地の歴史を紐解いてゆく、サイト・スペシフィックな音楽パフォーマンスとなった。

楽器編成:太鼓、竹創作楽器、ピッコロ、ユーフォニウム、ホルン、フリューゲルホルン、マリンバ、半鐘、詩吟、テープ、雅楽、ソプラノ・サックス、オカリナ、女声コーラス                       

演奏・出演:福井市東郷田治地域の住民、ふくいWind Brass、三国シンフォニックウィンズ、福井県立大学水口研究室ほか。

初演・会場:福井市栃泉町、深見町(福井)

委嘱:田治地域協議会

 

Calling from a Changtang Steppe(チャンタンの高原から)ほか

[2014, India] site-specific performance, sound installation
 

Earth Art Project 2014芸術祭の招聘で、標高3700メートルから5000メートルのヒマラヤの高地に滞在し、2つの公立学校にて生徒や先生たちとの恊働プロジェクトを企画した。温暖化の影響や無計画な開発によって環境が急激に変化しているラダック地方において、遊牧民や農民の子供たちと一緒に大地から受け取っている様々なサインをドキュメントし、音楽に翻訳するワークショップを実施した。山から返ってくる木霊や強風によって演奏されるボトルのオルガンなどを用いて、環境要素を活かしたパフォーマンス作品を創り、子供たちの演奏で発表した。また、それぞれの学校にて、観客がヘッドフォンで鑑賞するサウンド・インスタレーション作品を発表した。

Calling from a Changtang Steppe_excerptTomoko Momiyama
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楽器編成:創作楽器、太鼓、ベル、チベットギター、声、ほか

演奏:ナング・ミドルスクール、及びノマディック・レジデンシャルスクール・プーガの生徒たち

初演・会場:2014年7月 ナング・ミドルスクール、8月 ノマディック・レジデンシャルスクール・プーガ(ラダック、ジャンムーカシミール州、インド)

委嘱:Earth Art Project2014

 

At a Meeting of Microcosms(ミクロコスモスが重なる場所で)

[2013, India] site-specific performance
 

「土のつわもの~プロマイノリティ・レジデンス~」の招聘で、インド西ベンガルの先住民であるサンタル族の村に滞在。シアラ村には水道もガスもなく、人々は昔からの方法で自然と共存して生活してきた。しかし、数年前から村に電気が通り、携帯電話やテレビも普及しはじめ、これまでとは異なる情報や価値観が入ってくるようになって、生活は急速に変化している。そのシアラ村で、音楽を通して対話するワークショップを重ね、サンタルの人々とともに生活した。滞在の最後、田植え前の田んぼに日常と非日常の音を置いて曼荼羅を描き、村人たちとともに今この瞬間の村の音を慶ぶパフォーマンス儀式を創作し、共有した。

At a Meeting of Microcosms_excerptTomoko Momiyama
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楽器編成:足踏式脱穀機、手箕、太鼓、携帯ラジオ、 鍵盤ハーモニカ、声、ほか

演奏:シアラ村の住民、動物たち

初演・会場:2013年2月 シアラ村(西ベンガル、インド)

委嘱:土のつわもの~プロマイノリティ・レジデンス~

 

The Zoo, the Ship, and the Beggar(動物園と船と物乞いのお話)

[2012, Indonesia] site-specific performance
 

文化遺産と考古学、宗教、そして神話との関係性をテーマに掲げる国際芸術祭「Sharing Art Garden and Festival of Ocean Mountain Arts」より招聘を受けて、国際交流基金ジャカルタ日本文化センターの支援のもと、第一回芸術祭の開催地であるボロブドゥールに3週間滞在して創作活動を行った。ボロブドゥール寺院の目の前にある多宗教の幼稚園にて、様々な事情を抱える家族の子供たちとともに、庭としての寺院を取り戻すワークショップを実施。子供たちの声とバイオリン・デュオのための「動物園と船と物乞いのお話」を作曲した。芸術祭の公演プログラムの一部として4月28日にボロブドゥール寺院の野外舞台で子供たちの演奏により発表され、公演後の5月4日にニューヨークの音楽NGOであるFound Sound Nationの監修でレコーディングが行われた。

The Zoo, the Ship, and the Beggar_excerptTomoko Momiyama
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楽器編成:声、バイオリン・デュオ

演奏:ブミ・インドリア幼稚園の子供たち(声)、イルガ&バンキット・ストポ(バイオリン)

初演・会場:2012年4月 ボロブドゥール寺院(マゲラン、インドネシア)

委嘱:Sharing Art Garden and Festival of Ocean Mountain Arts

 

Code Purnama Hatiku(私の心を照らす満月のチョデ)

[2011, Indonesia] site-specific performance
 

APIアジア地域プロジェクト「人類生態学的平衡のためのコミュニティ・イニシアティブ」の招聘をうけ、ジョグジャカルタ市のNGO団体Pemerti Kali Code共催のもと、噴火・洪水被災者との共同作曲ワークショップ・コンサートを企画。2010年末のムラピ山噴火以来、チョデ川流域では村によって被害や復興支援が異なり村同士の衝突が起きているため、コミュニティのエンパワメントが急務であった。特に洪水被害が大きい川沿いのスラム地域の住民とともに、上流から下流まで互いの家を訪ねあう旅を経て、 20分の音楽作品「Code Purnama Hatiku(私の心を照らす満月のチョデ)」を共同で作曲。公営住宅団地の建物を活かした川沿いの野外舞台にて、地域住民のほか政府関係者やマスメディアを含む観客を交え、ワークショップ参加者の演奏で発表した。コンサートの結果、噴火被災後の復興にむけてチョデ川流域のコミュニティとジョグジャカルタ政府、そして大学などの教育機関が協働することを確認する覚書が取り交わされ、以降対話が継続している。

Code Purnama Hatiku_excerptTomoko Momiyama
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楽器編成:声、クントンガン、アンクルン、創作楽器、ギター、鍵盤ハーモニカ

演奏:チョデ川流域の住民たち

初演・会場:2011年2月 ジョゴユダン村(ジョグジャカルタ、インドネシア)

委嘱:APIアジア地域プロジェクト「人類生態学的平衡のためのコミュニティ・イニシアティブ」

 

Lullaby of the 21st Century(21世紀の子守唄)

[2008, Japan] concert music, site-specific project 

 

金沢21世紀美術館の「荒野のグラフィズム:粟津潔」展関連事業として、4日間の共同作曲ワークショップ「次元を跨ぐ旅〜地図から生まれる音楽」を企画。一般公募で集まった20代から70代までの世代も国籍も音楽経験も異なる7人の金沢市民参加者とともに粟津潔展を廻り、心の揺れを記号化する対話から共同で一つの音楽「21世紀の子守唄」を作曲。美術館を舞台に参加者の演奏で公演を行った。

©hiraku ikeda

 

楽器編成:ピアノ、テルミン、アルト・サックス、大正琴、リコーダー、オカリナ、創作楽器、声

演奏:「次元を跨ぐ旅〜地図から生まれる音楽」ワークショップ参加者&樅山智子

初演・会場:2008年1月 金沢21世紀美術館(石川)

委嘱:公益財団法人 金沢芸術創造財団

 

Y/i : feeling out of harmony in Yokohama(和・違)

[2007, Japanconcert music, site-specific project 

 

横浜みなとみらいホール2006年度レジデンス・アーティストとして、鶴見幸代(作曲家)と三橋圭介(音楽評論家)と共に「はまみっくす=ヨコハマ+リミックス」プロジェクトを企画。公募で集まった7歳から56歳までの横浜市民の参加者が、樅山、鶴見、三橋担当の3グループに分かれ、1ヶ月にわたる創作活動を行った。樅山グループは、複数の視点から横浜を巡るフィールドワークを実施し、埋立地のみなとみらいから船で出発して、海から山下公園にて上陸、中華街から線路を跨いで、寿町を訪ねた。華僑3世やホームレス活動家など、各地で地元の人々と話し合い、参加者一人一人の心の揺れを掬い上げ、メンバー全員が共同で一つの曲を作曲した。各グループのワークショップから生まれた様々な要素を、レジデンス・アーティストの樅山と鶴見がリミックスし、新作として書き下ろした。これらのグループ作品とリミックス作品は、プロの音楽家とワークショップ参加者による演奏で横浜みなとみらいホールにて発表された。

楽器編成・演奏:阪本剛二郎(三味線)、神田佳子(打楽器)、今込治(トロンボーン)、Ayako(Halo)(歌)、斎藤徹(コントラバス)、末永千湖(ヴァイオリン)、鶴見幸代(カセットテープ、笛)、三橋圭介(カセットテープ、リコーダー)、内山和重(カセットテープ、ティンシャ)ほか

初演・会場:2007年3月 横浜みなとみらいホール(神奈川)

委嘱:公益財団法人横浜市芸術文化振興財団

 

TOKYO BORDERS TRAVEL SKETCH: The Seven Deadly Sins

(マイノリマジョリテ・トラベル公演 「東京境界線紀行『ななつの大罪』)

[2006, Japan] site-specific performance, audience participatory theater

 

2005年、マイノリティとマジョリティの境界線に挑むアート・アクション・ユニット「マイノリマジョリテ・トラベル」を設立し、以来主宰をつとめる。2005年度は羊屋白玉(演出家)と三宅文子(プロデューサー)をパートナーに迎え、明治安田生命社会貢献プログラム「エイブルアート・オンステージ」の助成をうけて「東京境界線紀行」プロジェクトを開催。「障害」と「健常」の二元論的な枠組みに疑問を投げかけ、「自らの特徴や背景のマイノリティ性によって社会生活において障害を経験したことがある」人々を公募。アウトリーチとオーディションを経て、異なる身体障害や、精神障害、性同一性障害、摂食障害、アルコール依存症を自覚するメンバーや、セクシュアル・マイノリティ、在日外国人、路上生活者、三味線奏者など、多様な参加者が集まった。メンバーとともにキャラバンを組み、それぞれが属するコミュニティを訪ねあってアイデンティティの境界線を跨ぎながら東京の複層を旅した。この半年間の共同体験から舞台作品を創作。東京都交通局の協力を得て都バスを貸し切り、バスの中、ストリート上、劇場の中で起こる三部構成の公演「東京境界線紀行『ななつの大罪』」を2006年4月に発表した。観客とともに様々な境界線を旅する体験型のツアー・パフォーマンスを通して、自己と他者を識別するアイデンティフィケーションの普遍性を示唆し、日々無意識に行っている差別の過程を可視化した。

初演・会場:2006年4月 東京都バス、SpaceEDGE、ほか(東京)

 

Upacara Bayu Ruci: Making Love with the Winds of Solo

(ソロの風と愛を交わす)

[2004, Indonesia] site-specific performance, audience participatory ritual

中央ジャワのラウー山頂にあるスクー寺院遺跡にて、五感を通して風神と交合う観客参加型の儀式パフォーマンスを企画。カランガニャール地方政府観光局とスプラプト・スリョダルモ(瞑想家)の協力を得て、作曲、演出を含む総合監督を務めた。ソロ市のガムラン楽団や古典舞踊家、美術家、そして山上の遺跡周辺に住む村民たちとの3ヶ月に渡る共同作業を経て、数百人の観客と共に9月に執り行った。

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振付:岡戸香里 / 美術:ダリル・ウィルソン

楽器編成:ガムラン、風鈴、声、ほか

演奏:スミ、ペロッグ、ウィチャック、バユ、ガンドゥン、インドラ、プグ、プトゥ、シギット、アリス

踊り:岡戸香里、THスリ・クルニアティ、リアナ・エンジェルノヴァ、小林英恵

初演・会場:2004年9月 スクー寺院(カラガンニャール、インドネシア

 

Lagu Tanabata Tetanggaku(となりの七夕唄)

[2004, Indonesia] site-specific performance

アジア各国の星にまつわる神話、そして絵巻物や語りといった民俗芸能についてのリサーチをもとに、七夕を軸とした日本インドネシア文化交流プロジェクト「七夕フェスティバル」を企画。現地のアートNPOと協同でワークショップ/展示/コンサートを開催した。急激な都市化に伴い世代間や民族間のズレが深刻になりつつあったバンドゥンにおいて、子供達と街を巡るフィールドワークを行い、拾い集めた素材から楽器を作り、「Lagu Tanabata Tetanggaku(となりの七夕唄)」を作曲、子供達の演奏で発表した。

楽器編成:創作楽器、声

演奏:ジェンデラ・イデの子供たち

初演・会場:2004年7月 トコ・ブク・クチル(バンドゥン、インドネシア)

主催:Bandung Center for New Media Arts

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© Tomoko Momiyama